こんにちは!時々屋硝子店です。
本日は玄関ドアの斫り工法とカバー工法についてご紹介したいと思います。
玄関ドア交換カバー工法
まずはカバー工法からご説明しますと、カバー工法は枠を残したまま新しいドア枠を被せて取り付けてドアを交換する方法です。
最も主流で1日あれば簡単にドア交換できる方法です。基本的にカバー工法は玄関ドアも勝手口ドアも、サッシ窓も同じような方法です。共通して開口が少し狭くなるデメリットはありますが、それを遥かに上回るメリット(工期が1日、総額費用が抑えられる、断熱性能高い等)があります。
それでは工程をみていきましょう。

まずは写真のようにドアを外します。片開きドアであれば、ドアが重たくない為、一人作業で行なうことが多いですね。
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次に既存のドア枠の戸当たり枠に新しい枠をあてがい嵌め込みます。戸当たり枠(ドアを閉めた際に干渉する枠)が基準位置になります。枠を付けたら丁番を付けてドアを吊り込みます。ここまであっという間です。
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次にドアノブやドアクローザーといった細かな部品を取り付けます。次に、既存枠と新設枠に隙間がありますから、既存枠を隠す為の額縁を取り付けていきます。実はここからが大変です。
額縁を規格サイズから現物合わせで台ノコでカットしていきます。それを室内側と室外側の既設枠を隠す為に行ないます。これが最も時間のかかる作業です。額縁はダウンライトに当たらないか、既設枠を隠せるか、現地調査の際によくみてサイズを選ぶ必要があります。
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額縁を室内外に取り付け、額縁と外壁の取り合いにコーキング処理をしてドア交換カバー工法が完了します。
以上がカバー工法による玄関ドアの交換です。
玄関ドアの引戸交換(斫り工法)
つぎに斫り工法のご紹介をします。
基本的にはカバー工法で交換できないほどのサッシ枠歪みでもない限り、斫り工法を行なうことは多くありません。カバー工法は、既設枠の歪みに影響されないように小さく作成して既設ドア枠に嵌め込みますが、既設枠の歪みが大きい場合は大いに既設枠の影響をうけてしまいます。そういった場合に、歪みある既設枠を斫り撤去し、新しい枠を取り付ける訳です。枠は既設開口に合わせてオーダー寸法で作成する為、デメリットは費用が高い点になります。

既設枠を斫るのはグラインダーやハンマードリルで斫ります。それはサッシ枠は壁の中や地面にも半分埋まっているからです。
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上手い具合に斫れば既存の壁や地面もほぼ無傷でサッシ枠のみ取り外せます。斫り作業が最も時間がかかる作業です。斫り既存サッシ枠を撤去後、新しい枠を対角寸法を揃えて嵌め込みこます。
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斫り工法では枠はバラバラのノックダウン枠を組み立て、ガラスも現場カットして嵌める必要があり、とにかく時間がかかる作業が大半です。朝イチ早くから作業しても、夜の19時まではかかりますね。この日も作業完了して美装が終わる頃にはあたりが真っ暗になっていました。
基本的にはカバー工法で玄関ドア交換を第一に考えて、既存枠にカバー工法で適切に取り付けできないほどの歪みがある場合は、斫り工法で玄関ドアの交換を行っています。
玄関ドア交換のお悩みも、まずはお気軽にご相談くださいね。